知りたい・子どもに体験させたい

1.保育園・幼稚園や児童館などの施設向けの体験講座

小学校就学前の子どもたちを主たる対象として、保育園・幼稚園や児童館で以下のような体験学習の機会を提供しています。食材の入手や試食のための調整、プログラムの作成や媒体の準備はすべて味の教室協会が、園のご希望をお聞きして作成します。園では子どもと一緒に楽しんで子ども目線で子どもとの対応に集中できることから、子どもへの新たな気づきが生まれたと好評です。子どもがおうちでお話することで、保護者からの喜び、感謝の声も寄せられています。自園での実施にご関心のある方は、ご説明に伺いますのでお問い合わせください。

  1. 複数回コース「五感をきたえる味の教室」
    講師2名が定期的に園を訪問する「食育」プログラムです。子どもたちが「味の教室」を楽しみに待っています。(詳しく見る
  2. 単回イベント
    ①お魚、②お野菜、③おだしを題材に食材の来歴から食べるところまでを1時間強のコンパクトな時間で体験できます。年少さんから年長さんまでの園の全体行事や保護者も参加する行事としての実績があります。これ以外の食材、例えばコメや牛乳などについても私たちのネットワークで良質な食材を提供できるものがございますので、お問い合わせください。(詳しく見る

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2.親子向けの体験講座

これまで小学校低学年や未就学児童を対象に不定期で以下のようなイベントを開催してきました。参加に関心のある方はお問い合わせ欄から連絡(件名に「親子向け講座参加希望」と記入ください)をいただければ、イベント企画時にご案内をさせていただきます。

  1. 親子お魚講習会
  2. 親子お野菜講習会

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「味の教室の詳しいご説明」

定期的に園を訪問して実施するプログラムは、2・3歳児を対象とした「五感をきたえる味の教室」と4・5歳児を対象とした「味の教室クッキング」の2種類があります。 

 

  1. 「五感をきたえる味の教室」
    2・3歳児を対象に30分/回、6回/コース、五感を使ったプログラム

    実績
    御室保育園(右京区:2107年~)、山ノ内保育園(右京区:2018年~)、吉田山保育園(左京区:2018年~)、T保育園(南区:2019年~)、S保育園(右京区:2019年~)、S保育園(左京区:2019年~)、D幼稚園(上京区:2019年~)
  2. 「味の教室 クッキング」
    4・5歳児を対象に30分/回、2~3回/コース、①の応用プログラム

    実績
    御室保育園(右京区:2018年~)

 

 

 

味の教室とは・・・

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「味の教室」とは、私たちに本来そなわっている視覚、嗅覚、触覚、聴覚、味覚の五感を活用して食に触れ、自分自身の感覚を確認して感じたことを言葉にする学習です。しかし決して特別な体験でもなく、先取り教育でもありません。

疾病に占める生活習慣病の割合が高まる中で、幼少期に形成された食嗜好がその後の人生に大きな影響を与えることも報告されています。

食べることは異なるモノを直接自分の体内にとりこむことであり、五感を使ってその良否を慎重に判断することは、生物が本能的に具備する力です。

自然状態の食材を観察したり、そのものの味や簡単な調理を行ったものを比べて試食したりします。また、バナナのように成熟に伴って緑色から黄色、そして茶色に変化する食材を試食して、同じ食材でも変化することなども体感します。

自然の生き物の姿が見えにくくなった現代社会において、動物として生き物を食べることによってしか生命をつなぐことのできない私たちが、どのようなものを食べたら良いかの体験を積み重ねていくことも意図しています。

私たちが大事にしていることは、味の教室を楽しい時間とすることです。

味の教室を楽しみにしてくれる子どもたちと一緒に、担任の先生、養育者さんが私たちの用意した食材を試食します。子どもたちと一緒になって食べた時に、先生も時にはびっくりするほどの違いや変化に気がつきます。

違いを感じた子どもたちはいろんな表情や言葉を発します。子どもたちは、先生やお友だちと一緒に楽しく試食することで、食べる楽しさを感じ、いろいろなものを食べてみようとする意欲が生まれます。そして、自分が感じたことを、言葉にすることは難しくても表情や仕草で懸命に表現しながら、お友だちとの感じ方の違いも共有します。

さまざまな要素を含んでいる「味の教室」は、多様な分野にまたがるだけでなく皆さまの園で取り組んでいるイベントや体験の基礎づくりとなります。

 

 

味の教室のQ&A・・・

答1 はい、五感を使うことの重要性という意味では、大人も子どもも一緒です。ある匂いから昔の情景を思い出す体験は、どなたにもあるのではないでしょうか。こうした五感の刺激を利用した食育を高齢者の認知症対策へ応用しようとする取組みもスウェーデンなどでは行われているようです。ただやり方は対象年齢によって当然異なります。2~3歳児は、五感の刺激に敏感な時期で、脳の神経回路などが成人並に急速に発達する時期でもあります。この時期の子どもに行う「食育」の具体的方法として、私たちの味の教室では、例えば①紙芝居などで子どもの関心を引きつけ、②自然のパワーが感じられ、食べておいしい食材を農家さんや漁師さんから直接調達して用意し、③子どもが自分の感覚に集中できるように目をつぶって匂いをかぐように促したり、④今日の取組みをお家で話すきっかけとなるワークシートを準備する、といった工夫をしています。

答2 はい、五感を用いることに集中した食育です。身近な食材を通して、子どもたちが五感を用いて味わうことに集中し、自分の言葉で表現します。子どもの気づき、好奇心やいろいろな食べものを味わおうとする意欲を育てることをねらいとしています。

答3 はい、より良いものになります。子どもたちが五感を使うことに興味を持つと、これまで園で実践してきた栽培体験、クッキングなどでも、色や匂いの変化などにも興味を持ちます。従来の食育活動での楽しい発見が増え、理解がより深まります。

答4 欧州です。フランスの小学校で始まった味覚教室(ピュイゼメソッド)を源とし、2000 年に“Sapere メソッド”としてフランス以外の欧州諸国の小学校就学前児童を対象とした内容に改良されました。Sapere(サペレ)とは、知る、味わうを意味するラテン語です。Sapere メソッドは現在、フランスをはじめとしてベルギー・スイス・フィンランド・スウェーデン・オランダ・チェコ・ノルウェー・イギリスなどで行われています。私たちは、このSapereメソッドを基礎として、日本の食文化や保育事情等をふまえて日本の幼児向けに構造化プログラムを作成しました。

答5 いいえ、特別な準備は何もいりません。教材となる食べものや媒体はすべてこちらで準備します。使用する食材は、私たちが厳選した農家さんなどから調達し、試食物はすべて衛生的に準備します。保育者には事前に進行シナリオをお渡ししておきますので、当日は子どもとのやりとりに集中してゆったりと行えます。

答6 絶妙のタイミングだからです。離乳期を終え、自我とともに社会性が芽生えはじめ、外界との接触をはじめた2歳児を開始対象年齢としています。この時期に保育者のように信頼できる養育者から、いろいろな食べ物に触れる機会を与えられることが、こどもの体験としてとても大事だと考えています。最初は戸惑っていた子どもたちも回を重ねるごとに、意欲的になっていきます。2歳児・3歳児には試食を中心とした「味の教室」を、4歳児以上にはクッキングに組み込んだ五感の体験学習講座を実施しています。

答7 ワークシートで会話をします。毎回、子どもたちには、試食した食材の絵が描いてある一枚のワークシートを渡します。この紙に園児が好きな方にシールをはって、家に持ち帰ります。この持ち帰った紙をもとに園児と保護者がお話をすることで、園と保護者がつながります。また、効果判定のために「味の教室」実施前後に保護者アンケート(任意回答)を用意しており、この結果は分析して園に報告をしますので、今後の園の運営に活かせます。ご希望によっては保護者を交えた「味の教室」の開催も可能です。

答8 はい、できます。現在は保育者が多忙な現状を踏まえて私たちが事前準備等をすべて行っていますが、自ら実施しようと考える方々には、研修等の機会を作り、基礎的な考え方や食材や媒体の準備作業のノウハウ伝授を考えています。しかし、円滑な実施のために、まず半年間は私たちと一緒に実践し、その内容を体験することをお勧めします。

答9 お問い合わせください。お見積りいたします。

 

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単回の食育イベントの詳しいご説明

現代の食生活で不足しがちなお魚や野菜に親しみを持ち、出汁のうまみに親しんで過剰な塩分摂取や糖分や油脂によるカロリー摂取を抑制する一助になればとの想いをこめて3つのプログラムを用意しています。

 

  1. 「おさかな講習会」
    北海道オホーツク海で底引き網漁を行う漁師さんから、マダラ、スケソウダラ、ニシン、ホッケ、カレイなどの他、ハッカク(トクビレ)、カジカ、ザラビクニン、ワラヅカなどの見慣れない魚を水揚げ後すぐに冷凍して、会場に送付いただいています。漁師さんの撮影した漁獲の様子をビデオで見た後、魚の観察後、タラを解体します。子どもたちはその切り身をホイル焼きにしたり、タラのすり身からチクワ作りをして食べます。園児用に無添加減塩で作ったすり身の簡単料理が好評です。お腹の膨らんだタラフク(鱈腹)状態のタラの胃袋からは、タコやホッケなどが出てくることもあり、生き物は生き物を食べて命をつないでいることを感じます。

    実績
    児童館(親子参加の20名程度で、小学校低学年の子どもはハサミで20cmほどの魚の下処理を体験、など)
    保育園・幼稚園(園児40~240名程度:年少さんは観察のみで年長さんはタラ切り身のフォイル焼きやタラすり身のちくわ作りなどの調理体験)

    PDF_24.png お魚講習会パンフ2018-2019.pdf (1.26MB)

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  2. 「おやさい講習会」
    京都大原等の土付き、根っこ付きの有機野菜をスーパーで売っている綺麗で形の揃ったお野菜でなく、私たちが信頼する農家さんが作るおいしいお野菜を、畑から収穫したばかりの根っこや葉っぱのついた状態で、不揃いな野菜も含めて調達しています。これらのお野菜からは、生きものの香りがしっかりします。これを観察した後に、簡単な調理でその季節のいろいろな野菜をバイキング形式で試食します。冒頭に子どもたちにお野菜と仲良しになる女の子のお話を紙芝居で見せています。とても好評です。丸ごと観察、野菜バイキング試食

    実績
    保育園(園児40名程度を2班に分けて野菜観察の後、簡単調理とダッチオーブンによる蒸し野菜バイキング体験)

    PDF_24.png 「お野菜講習会」ちらし(味の教室協会).pdf (1.4MB)

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  3. 「おだし講習会」
    和食の基本味であるうま味食材である昆布や削り節を五感で体験、種類別飲みくらべ

    実績
    保育園