日記
よく噛んで食べてます!(楽しい咀嚼音)
本年度の「五感をきたえる味の教室」も今週月曜日が最終回でした。
おかげ様で年間100回を超える実践活動を無事終了することができました。
現在は今年度の実施前後に行った保護者へのアンケート調査を集計して各園に報告しています。
各園の園長さん、先生からは、味の教室での取り組みが、その後に子どもたちの日ごろの園での活動に活かされている話をお聞きしています。
例えば園の行事のサツマイモ堀りとその後の調理でも、子どもたち同士がこれまで以上にサツマイモをよく観察し、匂いの違いなどを話していた姿があったそうです。
その他いろいろなお話を聞いていますが、最も多いのは給食時に「両手で耳をふさいで咀嚼音を聞く取り組み」です。
耳をふさぐと意外なほど大きな咀嚼音が聞こえます。
子どもたちは最初はそれに驚き、食材によって違う音に気が付くと、いいろいろな食べもので試します。
給食時に咀嚼音を聞く子どもたちの姿を見た園でも、噛んだら楽しそうな食材、根菜類を意識して多く出すようにしているとのこと。
こうした取り組みが、子どもたちに「自分は噛んで食べている」という自覚や「よく噛むことで楽しい発見がある」という気づきとなって「よく噛んで食べる子」を増やすきっかけとなることを願っています。
柔らかくした昆布片を嚙みながら「海に帰りたいって言ってる」音を聞いた女の子、
冷凍したリンゴ片を噛んで「(生リンゴの時の)シャキシャキの音が消えた」と驚いて報告してくれた男の子、
給食時に「このキュウリ、ポリポリ、音するで」とのお友だちの声に、思わず自分も口にして「ホンマや」と叫んだ、キュウリが苦手だった男の子、
いろいろな食材で咀嚼音は楽しめます。
皆さんも是非、試してみてください。
ただし、子どもには決して強制せず「楽しい体験活動」となるようにご注意を。
具体的な取り組み方法は、本ホームページに子どもゆめ基金様からの助成金で作成した動画教材がありますので、そちらをご覧ください。