日記
2023-12-08 20:27:00
大根炊き
「今日は千本釈迦堂で大根炊き(だいこだき)です」というニュースを聞いたら無性に食べたくなりました。
大原の朝市で購入した音吹畑の高田さんの大根がありました。ストンと切れてみずみずしい。
羅臼昆布と伊吹島のイリコの粉をダシにして、出来上がり。ゆずはお向いさんからいただいたもの。
おいしいなあ、温まります。
伊吹島のイリコ出汁は讃岐うどんに欠かせない出汁とのこと。
私は千葉県出身ですが、煮干しのダシに一番親しみがあります。
子どもの頃、九十九里浜に近い町から荷物を背負って海産物を売りにきていた行商のおばあちゃんを思い出します。
サラリーマン時代は、浜松町駅のトンカツ屋(味噌汁が煮干し出汁)、旭川のラーメン(煮干しのスープ)、などを楽しみに出張していました。
今年、煮干しの製造工程を紹介する目的で撮影のために伊吹島を訪問しました。
当初予定の訪問地が現地が不漁で撮影困難との連絡があり、次に打診した場所は満月や台風等の影響で日程調整がつかず、たまたま連絡した伊吹島での今年最後の漁にギリギリ間に合いました。
鮮度が命の煮干し作りに様々な工夫、努力がされていました。「銀つき」という品質へのこだわり、勉強になりました。
しかし海の環境もここ数十年で大きく変わったそうです。魚種や漁期。
そして島ならでは就労環境と後継者問題。
いつまでも、このおいしい伊吹イリコがあることを願いつつ、伊吹島をあとにしました。