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2021-09-06 17:49:00
はじめての書籍「五感が育つ子どもの食育」が保育社より9月17日に出版されます

本会では、欧州のサペレメソッドに学び、日本の食文化や保育事情などを踏まえ、主に保育園等の2歳児、3歳児を対象に年間6回の「五感をきたえる味の教室」プログラムを作成し、それを実践しながらその効果の把握に関する研究活動を行っています。サペレメソッドは、従来の食育と異なり、園児と先生が五感で体験し、肌感覚の共有をベースとします。そして子どもの主体性を何より尊重し、内発的動機付けを重視する手法です。

これまでに250回を数える講座を各園の先生方と共に実践してきました。その効果は園児の食習慣の改善のみならず、園児の豊かな感性を育むものとしても体験された園の皆様や保護者より評価いただいています。そして昨年度実践した8園での実施後アンケートでは、96%の先生より「他の先生(園)にも味の教室を勧めたい」という回答をいただき、99%の保護者より園での継続実施の要望がありました。

今回、保育社より出版される書籍は、これまで実践した園の皆様から協力を得て、培ったノウハウを紹介しています。実践の雰囲気が伝わるよう保護者の皆様にもご協力いただいいて多くの園児の写真も掲載させていただきました。「食」を教材として五感を育てることによって、子どもの食べる力が育つばかりでなく、近年話題の非認知能力をはじめとした幼児教育の質の向上にも貢献することがわかってきました。本書から何かのヒントを得て、各地での実践が広まることを願っています。