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2026-03-09 08:52:00

本年5月16日(土)14:40-16:10に、日本保育学会第79回大会(東京大学)において「保育者と考えたい感性的で経験的な食育」の自主シンポジウムを行います。筆頭企画者の静岡大学の井上知香が司会を行い、NPO法人こどもの森理事長の吉田隆子、吉田山保育園長の木村治郎、弊会代表理事の染井順一郎、弊会理事の河口八重子がそれぞれ発表予定です。

これまでの食育というと、園内ではどうしても給食や調理の担当者が行うものといったイメージが強いところ、食を教材として子どもの感性を育てること、そして「食べる力=生きる力」を育むのは、子どもと常に接する保育者の関わりが大切となってくると考えての企画です。

弊会代表の染井は今から10年以上前に、サペレメソッドを使った食育の普及したフィンランドの国家栄養審議会長に、サペレメソッドを使った食育の担い手について尋ねた際、「サペレの食育を園に導入した当時、フィンランドの教員も食育と言えば給食担当の仕事という認識だった。しかし、サペレの食育によって子どもたちの変わっていく姿を目にして、先生方も「これは子どもの発達に責任をもつ私たち教員の仕事である」との認識に変わった」という話を聞きました。

保育事情の異なる日本の保育現場ですが、私たちは園の先生方とサペレメソッドを使った「味の教室」の講座を実践しながら、担当された先生方の子どもを見る視線の変化を把握しています(日本健康教育学会誌33巻2号掲載)。

さらには園でのワクワク体験について会話を通じ、保護者の80%が「子どもの感性に気が付くきっかけ」を得て、家庭での食育行動が変化したことを把握しています(日本健康教育学会誌33巻3号掲載)。

園は、子ども同士が学びあう素晴らしい環境です。食を教材とした活動は全ての子どもが積極的に関り、そして自由に感想を述べ、他者との違いを知る機会になります。何よりも楽しいことから様々な興味関心が生れ、当日の活動に関連して様々なことを子ども自らが調べるきっかけともなっています。

このシンポジウムでは、単なる栄養補給だけでない食の役割について再認識し、毎日の食が「生きる力」を育む上でさらに有効に活用されることを願っています。

日本保育学会第79回大会での皆様の参加をお待ちしております。